こんにちは!
建設業界未経験で株式会社エムタッグに入社しました、超初心者!塚田です。
見積り入力をしている時に「共通仮設工事」と「直接仮設工事」の項目があり、このふたつの違いがなにか気になったので、調べました。今回は仮設工事をテーマに発信していきます。
■仮設工事とは?共通仮設工事と直接仮設工事の違いってなに?
建築工事を円滑そして安全に進めるために、施工に必要な施設や設備を設ける工事のことで、一時的な仮設物のため、撤去も視野に入れた効率性も計画段階で必要になるそうです。
仮設工事は「共通仮設工事」と「直接仮設工事」に分けられます。
「共通仮設工事」は、仮囲い、現場事務所、資材置き場や仮設トイレ、仮設給排水設備、仮設電気設備など各種工事に共通して間接的に必要とされる仮設物を設置する工事のことです。
「直接仮設工事」は、工事を進める上で、各工事(工種)だけに直接関係する仮設工事で、縄張り・やり方・墨出し・足場・乗入れ構台などがあるそうです。
ここからは、それぞれの仮設工事にどのような項目があるか学んでいきます。
■共通仮設工事
・仮囲い…工事の関係者以外(第三者)が立ち入ることを防ぎ、また、工事現場の近隣・周辺の人々への第三者災害防止などを目的に設置するもの。工事現場内の資材の盗難や損傷から守る役割もあるんだそうです。
・現場事務所…一例として、1階には作業員の休憩室や食堂、倉庫などを設け、2階には現場技術員、工事監理者、設計者などが利用する事務所や会議室、貴重な工具や材料を保管する場所のこと。
・材料置き場と倉庫…型枠や鉄筋は、枕材の上に寝かせ、直接雨露がかからないようにシート等で覆い保管する場所のこと。
・仮設電気設備…一時的に工事用として電気設備を設置する工事。電力会社から建設現場に供給された電気を、分電盤によって振り分けて使用できるようにするんだそうです。
共通仮設工事は、周辺の方々にも配慮した工事も含まれるんですね!
■直接仮設工事
・縄張り…設計図より、建物の形どおりに縄やロープなどを張ったり、消石灰で線を引くなどして建物の位置を表示し、建築物の位置と敷地や道路、隣接する建築物との距離や関係などを確認するそうです。
・やり方…敷地に建物の柱や壁の位置、高さを表示するための仮設物のこと。設ける位置によって「隅やり方」「平やり方」などがあり、設置後には必ず設計者もしくは工事監理者の承認を受ける必要があるんだそうです。
・ベンチマーク…建築物の高さや位置の基準となるマークのことで、敷地内で工事の邪魔にならず、移動のおそれのない位置に設置する。道路上のマンホールの蓋や縁石が使われることもあるんだそう。
・墨出し…工事の進捗に伴い、建築物各部の水平方向や垂直方向の基準となる位置や寸法を、施工図を基に、床や壁などに書き込む作業。基準墨、心墨、地墨、陸墨などがあるそうです。
・足場…高い位置の作業のために設ける作業床や作業通路のこと。足場は、使用目的により、単管足場や枠組み足場、吊り足場など多くの種類があるんだそうです。
同じ項目でも内容によって共通仮設、直接仮設に分けられる場合もあるんだそう。
例えば養生だと、周囲への粉塵や騒音を防ぐ養生は共通仮設、建物の床や壁の傷や汚れを防ぐ養生は直接仮設、となるんだそうです。
■さいごに
今回は、仮設工事について勉強し、共通仮設と直接仮設の違いやそれぞれの工事について学びました。工事終了後には撤去されるものですが、作業効率や安全性、周囲への配慮も考えられた大切な工事であることがわかりました。