地業と基礎

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こんにちは!

今回は「基礎」をテーマにしていきます。

勉強していると「捨てコンクリート」という言葉が出てきました。これは社内で何度も聞いたことがあり、気になったのでこれについても触れていきたいと思います!



■基礎工事前に行われる地業

地業とは、基礎の下の地盤に施される工事の総称です。

砂利や割栗石を敷き、捨てコンクリートを打つなどの作業があるんだそう。地業は建物の荷重を基礎を通じて地盤に均等にかけるための重要な作業なんだそうです。

私が気になっていた捨てコンクリートは、この地業に含まれているんですね!


- 捨てコンクリート事業 -

割栗石や砂利が敷かれたあと3~5cmの厚みでコンクリートを床付け面に流し込む作業のこと。

基礎をのせる面を平らにするために行うそうです。地盤面の形状が良好であれば捨てコンなしで基礎をつくることもあるんだそう。

しかし、一般的に墨出し、作業性、基礎コンクリートと地盤面の馴染みなどの利点もあり、捨てコンを打つ場合が多いみたいです。構造上、強度としての意味はないため、一般に捨ててしまうコンクリートといわれるようです。

また、捨てコンは鉄筋を配筋する必要がなく、無筋コンクリートと呼ばれることもあるんだそう。鉄筋の腐食を原因とした劣化が生じないため、厚さにもよりますが、コンクリート本来の耐久性を維持しやすいんだそうです。


建物の強度に直接関わることはありませんが、大切な役割を担っていることがわかりました。



■基礎とは?

建築物の荷重を支持地盤に伝える最下部構造をいい、直接基礎と杭基礎に分類されるそうです。地盤に直接、力を伝えるものが直接基礎で、木造などの軽い建物、地盤が良い場所に用いられるみたいです。

一方、支持地盤(層)が深く良好でない土質の場合、杭を用い建物を支える基礎のことを杭基礎といいます。杭については前回のブログ(杭工事の工法と杭の種類)で工法や種類について書いたので、今回は直接基礎について学んでいきます。



■基礎の形状

基礎の形状には、独立基礎、布基礎、べた基礎の3種類があります。


- 独立基礎 -

柱1本に1つのフーチング基礎があり、各々が独立している。比較的地盤が良い場所で使われるんだそうです。フーチングとは、建物の荷重を分散させるため、底部に広がりを持たせた基礎部分のこと。独立基礎は、鉄筋コンクリートのラーメン構造や鉄骨造で使われるそうです。


- 布基礎 -

外壁や主要な間切り壁、柱の下になる部分にのみコンクリートを打設する基礎。

木造や鉄筋コンクリートの壁式構造で使用されるんだそうです。


- べた基礎 -

底面全体で建物の重量を地盤に伝える基礎。布基礎や独立基礎とは異なり、面で建物を支えるので不同沈下に強いんだそう。この面のことを耐圧盤(基礎スラブ)というそうです。


その敷地の地盤(土質)やいろいろな建築物に適した基礎を選んでいくんですね。

独立基礎は点で支える、布基礎は線で支える、べた基礎は面で支える構造になっていることもわかりました。べた基礎は施工がしやすく、現在の日本の住宅で最も採用されている工法なんだそうです。



■さいごに

以前投稿した地盤調査や地盤改良と同様に、地盤や基礎など建物を支える下部構造の工事の重要さが改めてわかりました。基礎にも寿命がありますが、あとから作り直すことが難しい部分であるため、最初からしっかりとした計画と高品質を確保し施工を行い、長持ちする基礎を作ることができるんだそうです。