建設業の分類

こんにちは!

建設業界未経験で株式会社エムタッグに入社しました、超初心者!塚田です。

今回は以前の「建築と建設の違いってなに?」で触れた「建設業の分類」について。

この分類をテーマに詳しく知りたいと思ったので、発信していきます。


建設業には建設業法上の分類があり、2種類の一式工事業と27種類の専門工事業の計29業種に分かれています。この業種ごとに建設業許可が必要だそうです。



■一式工事と専門工事の違い

一式工事業には、土木一式工事と建築一式工事の2業種があります。

一式工事は、元請けとして指導、調整をし、土木工作物または建築物を建設する工事のことを指すようです。いくつかの専門工事を組み合わせた大規模で複雑な工事が該当するんだそう。


工作物とは、土地に定着した人工物であり、電柱や橋、堤防、トンネルなどが工作物に含まれるようです。


土木一式工事の主な工事は、ダム、空港、トンネル、高速道路などがあり、

建築一式工事の主な工事は、建物の新築工事、増改築工事、改修工事などがあるようです。


専門工事は、一式工事の2業種を除いた27業種で、特定の技術や知識を必要とする専門的な工事のことを指すようです。それぞれ専門工事ごとの建設業許可がなければ専門工事を単独で請け負うことはできないんだそう。



■専門工事の分類

27業種に分類されている専門工事を<建築系>と<土木系・その他>でわかりやすくまとめました。


<建築系>

・とび・土工・コンクリート工事

足場の組立て、土砂などの掘削、コンクリートにより工作物をつくる工事など


・大工・型枠工事

木材の加工、取り付けにより工作物をつくったり、コンクリートを流し込むための型枠を取り付ける工事


・鉄筋工事

図面に沿って鉄筋を組み上げて、建物の基礎となる骨組みをつくる工事


・鉄骨工事

形鋼、鋼板等の鋼材の加工や組立てにより工作物をつくる工事


・内装仕上工事

木材、壁紙、たたみ、カーペットなどを用いて建築物の内装仕上げを行う工事


・屋根工事

建築の主要構造部のひとつである屋根を屋根材を用いて仕上げる工事


・建具工事

工作物に木製または金属製の建具などを取り付ける工事


・板金工事

金属薄板等を加工して工作物に取り付けたり、工作物に金属製等の付属物を取り付ける工事


・防水工事

アスファルト、シート、ウレタンなどによって防水を行う工事


・石工事

石材の加工または積み上げることによって工作物をつくったり、工作物に石材を取り付ける工事


・タイル・れんが・ブロック工事

れんが、コンクリートブロックなどにより工作物をつくったり、工作物にれんが、コンクリートブロック、タイルなどを取り付けたり、貼り付ける工事


・ガラス工事

工作物にガラスを加工して取り付ける工事


・塗装工事

塗料や塗材を工作物に吹付け、塗付け、貼り付ける工事


・左官工事

床や壁などをコテを使って塗り上げる工事

建築物の仕上げや躯体の保護が目的だそうです。


・造園工事

整地、樹木の植栽、庭園、公園、緑地などをつくる工事や、道路、建築物の屋上などを緑化、植生を復元する工事


・舗装工事

道路などの地盤面をアスファルト、コンクリート、砂、砂利、砕石などにより舗装する工事


・解体工事

工作物の解体を行う工事



<土木系・その他>

・しゅんせつ工事

海や河川の溜まった土砂を取り除く工事


・機械器具設置工事

機械器具の組立てなどにより工作物を建設したり、工作物に機械器具を取り付ける工事


・さく井工事

機械などを用いて穴を空けて、井戸やその工事に伴う揚水設備の設置などを行う工事


・水道施設工事

水道や工業用水道などのために取水、配水等の施設をつくる工事や、公共下水道、流域下水道の処理施設を設置する工事


・清掃施設工事

し尿処理施設又はごみ処理施設を設置する工事


・管・熱絶縁・消防施設工事

冷暖房、空気調和、給排水などのための設備を設置する工事

工作物や工作物の設備を熱絶縁(保温、保冷)する工事

火災警報設備、消火設備、避難設備、消火活動に必要な設備を設置したり、それらの設備を工作物に取付ける工事


・電気・電気通信工事

発電設備、変電設備、送配電設備、構内電気設備などを設置する工事

有線電気通信設備、無線電気通信設備、ネットワーク設備などの電気通信設備を設置する工事


エムタッグでは、建築工事業、大工工事業、左官工事業、とび・大工工事業、石工事業、屋根工事業、タイル・れんが・ブロック工事業、鋼構造物工事業、鉄筋工事業、板金工事業、ガラス工事業、塗装工事業、防水工事業、内装仕上工事業、熱絶縁工事業、建具工事業の許可を受けております。



■さいごに

今回は2種類の一式工事業と27種類の専門工事業について勉強しました。

複数の専門工事を統括するのが一式工事業で、専門的な技術や知識を持ち、その分野の施工を担うのが専門工事業でした。そして「ゼネコンとは?」の内容を踏まえて、ゼネコンが請け負うのが一式工事ということもわかりました。一式工事はすべての工事ができると思っていましたが、専門工事を行うにはその専門工事の許可が必要になるということも知ることができ、今回もとても勉強になりました!